「人工的に染めた生花の流通が広がっている。」そんな新聞記事を目にしました。
専用の染料で、青や黒に着色したスイートピーやカーネーション。「オールドブルー」「ブラックルビー」と呼ばれて人気なのだとか。
白い輪菊も、色を染めたものの出荷が伸びているそうです。
裏事情としては、コロナで大規模な葬儀が自粛される中、その穴を埋めるべくして、カラフルに染め始め、装飾向けに売り出したのだそうです。染料の種類はなんと、35種類もあるのだとか。
どんなことも、そこから新たな何かが生まれるきっかけに、できるんですね~。
生花を傷めずに染める技術が進み、染め花に対する消費者の抵抗感も低下して、むしろ「写真映え」に敏感な若者の関心を呼んでいる、と。
これには納得でした。
若者と言えば、最近は髪の色をずいぶんカラフルに染めるんですね!以前なら「美容師さんかな」と思う人、要はごく少数に見られたけれども、今は電車の中で、駅の階段を降りていく前の人が‥・なんていう何気ない時に、色鮮やかな髪の人をよく見かけるのです。
それも、エメラルドのようなきれいな緑とか、ピンクも単なる蛍光ピンクではなくて、いちごミルクのようなトーンだったり。
しかも単色ではなく、もとの地毛の色にシルバーのような白い色味の部分があって、さらにカラフルな色味のところ…と何層にもなっているんです。
ついつい楽しくて目がいってしまいます。
何人か見ると驚かなくなってしまったけれども、最初は「ほぉ~ッ」と感心していました。同時に、どうしてその色にしたんだろう?「自分はこの色にしたい」っていうのは、何が決めてだったんだろう?って知りたくなってしまいました。
自分の「好き」や自分に「似合う」を、よくわかっているからできること。
ステキだな~、私が若い頃だったら、そんな個性を立たせる勇気はなかったな、と思うのです。