「パッセジャータ」とは、イタリアの生活習慣のこと。
日本でもウォーキングは中々のブームの後に定着していると感じますが、それとも違い、散歩とも少し違う。
街のある”決まった通り”を、それも街じゅうの人が決まった時間に(たいてい夕暮れ時)、ゆっくり行き来して歩くことを言うそうです。
気の向くままに、特に用事も目的もなしに。
そして数時間歩いているあいだに、近所じゅうの知り合いに会って、(何せ皆が出歩くわけで)、 出会ってはしゃべり、しゃべってはまた歩く…。
この文化、以前はイタリアならどこにでもあったそうですが、最近では小さな街に強く残っているそうです。
どうなんでしょう…ちょっとわずらわしいような、でもそういう習慣が根付いていたら、煩わしさは感じないのかな。
仕事や学校を終えて、くつろげる状態になった人びとが、言ってみれば「共に生きる」平穏さを味わっている…そんな、日本にはない豊かさがあるなぁと感じます。
日本は反対に、義理の人間関係やそこにかける時間が、どんどん削られていますよね。
イタリア人と比べたら、日々のコミュニケーションの量は、どれほど劣るのでしょうか。