ことば

終戦の日

毎年、夏になると訪れる終戦の日。この日を迎えると、なんとも言葉にできない気持ちになります。
この日がとても重大なことだと頭でわかりながらも、実体験が伴わないので、何の理解もできていないと思うので…。

新聞記事を読んでいたら、日本武道館で開かれた追悼式に、最高齢の遺族として参加された竹内笑子さんの言葉がありました。
104歳になられる竹内さん。中国へ出征し、33歳の若さで亡くなられたご主人を思うと、「今も会いたいです。それだけです。」と…。遺骨や遺品は何ひとつ返ってこなかったそうです。
戦争によって別れなければならなかった、その悲しみを、ずっと持ち続けて生きるというのは、どんな心境なのだろうかと思います。

 参列した中で最年少という7歳の男の子の言葉に「戦争は命も心も奪う。絶対にしてほしくない。」とありました。命も心も…その通りだなと、感心してしまいました。

心を奪われることのつらさ、悲しみは癒えないと思います。
そういう傷を持って尚、生き続けていくことの重みを感じました。

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