私の中で今、ブーム♪な渡辺えりさん。
「考える癖」という題のエッセイを読みました。
渡辺さんのお父様は小学校の先生で、とても物知りな人だったと。
幼い頃からどんなことでも、不思議に思うとお父さんに質問していたそうです。
「かき氷の氷は削る前は透明なのに、なぜ削ると白くなるの?」とか。
そういう質問に答えてくれるお父さん、素敵ですよね〜。
そのまま大きくなっていった小学校5年生のある日。
いつものように質問したら、お父さんに不意に言われたそうです。
「考えろ。自分で考えろ。考えればわかるはずだ」と。
そこから…考えて考えて、本当にわからないことだけを聞くようになっていったそうです。
お父さんの中で、何か節目となる時だったのかもしれないですね。
それ以来、渡辺さんは、人生のあらゆる場面で、そのお父様の「考えろ」に従って、考えて、考えて、考えて…考えすぎて結論が出ないこともしょっちゅうあるような生き方をされるのです。
なかなか結論が出ない時に、思うそうです。
でも父は「考えればわかるはずだ」と言ったなぁって。
俳優さんとして演じる時も、戯曲を書く時も。
「父から考えろ、と言われたことが、今日まで続いている」のだそうです。
考える…私もけっこう、自分は考えるタイプなのではと、自分で思っています。人の頭の中はわかりませんから、勝手な自己基準ですが。
考えて、考えて、考えて…そうしていくと、気が付くと別のことを考えていたり。
今日はこのへんにしようと思って考えるのをやめて、そんなことが数日あると、ひゅうっと狙いどころが見える時があったりします。
アイデアが不意に浮かぶ時もある。そんな時は、すぐにメモしないときれいさっぱり忘れるので、困ったものですが。
そうやって、自分の声を聞いていると、ずいぶん楽になれる気がします。
時々あるのですが、苦しすぎる時には、思考も言葉も止まってしまいます。頭の中がフリーズするというか。でも時間とともに落ち着くと、また考えが動き出す…こんな感覚って、皆同じなんでしょうか。