さて昨日の続きです!
川口淳一郎さん。64歳。宇宙工学者、工学博士の肩書きを持ち、数多くの科学衛星ミッションに携わる。
中でも「はやぶさ」ではプロジェクトマネージャーを務めた方です。
著書も多く、名言とされるものも多い方です。その川口さんが、こんなことを語っておられました。
仕事に向かい、必死に努力されている方なら響くのでは?と思ったのです。
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プロジェクトがスタートを切った後は、決めたことを着実にやっていくだけなんです。
いかにスタート前に明確な目的を持ち、それを実現するための準備ができるかでプロジェクトの成否が決まると言っても過言ではありません。
どんなプロジェクトも予算、時間、人員が限られています。
決められた条件の中、理想のプロジェクトに近づけるためには、何を切り捨てて何を死守するかを判断しながら、発想を転換させ、柔軟に対応していかなくてはなりません。
机上の理論と実践が異なるように、研究とプロジェクトは全くの別物であることを、忘れてはなりません。
研究というのは究極を追求していく「終わりがないもの」ですが、プロジェクトは全く逆で、期限が決められている中で成果が求められる「終わりしかないもの」です。
研究者は完璧にやり遂げようとしますが、プロジェクトとして及第点に達しているのであれば、
リーダーが「ここまででいい」と見極めて決断を下さなくてはなりません。
つまり、「勇気ある妥協」が求められるのです。いかに「妥協」ができるかが大事なんですね。
ただ「妥協」と言っても、ネガティブな意味ではありません。
それは、目的を達成するためのステップを確実に進め、最終的にプロジェクト全体を成功に導くための方法なんです。
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いかがでしたか?
ちなみに私は、そうそう!!本当にそう!!と思ってしまいました。
そしてこれを、私を導いてくれる最強の上司と、誠実で心優しい先輩たちと、まぶしいくらいの同僚たちに読んでもらいたい!
と思ったのでした。
会社の人間関係に恵まれている…これが私の幸せの源泉その1です。