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お墓参り

春分の日。
お彼岸=おはぎ、そしてお墓参り。
結婚して、菩提寺が歩いていける距離ということもあり、お墓参りがぐっと身近なものになりました。
幼い頃にも、母がお墓参りをわりとまめにする人で、手伝いがてら一緒に行っていたこともあり、私にとってお墓参りというのはとても自然なことです。
そして、行くと気分がすっきり!「お掃除をしてあげた」なんてとんでもない、こちらのほうが心の平安をいただくような、そんな気がしてしまいます。
最近ますます、そう思うようになりました。

朝、お墓の横を自転車で走り抜けるのですが、しばらく行けていないと、「ごめんなさい、お参りできていなくてすみません。そのうち伺います!」と思うほど。
これからの季節は桜と八重桜の大木があるお寺なので、前を通るときにその美しさに癒されつつ、反省しつつ・・・となりそうです。
近いからと言って、なかなか行かないんですよね(笑)。

正直、ここに自分が入るのか・・・と考えると、実は「ノーサンキュー!」なのです!
夫の母が「私はここには入らない」と公言していることもあり、だったら私もやだな、やめたいな・・・と思っています。口には出していませんが!

結婚して何年かたって、結婚生活がとてもしんどくなった時がありました。
その頃はまったくの義務感でお墓参りをしていました。

急斜面のてっぺんにあるお墓なのですが、義父母いわく「入る人は眺めがいいだろうけど、通う人のことは考えてなかったのね」というところ。
息をきらせながら、上っていくのです。

それが、息もきれるけど、心も重く、すべてが憂鬱だった時代がありました。
わけもなく不幸感でいっぱいだった頃。
お墓に向かって、急斜面の階段を一歩、また一歩と上るときの息苦しさ・・・今もよみがえってきます。

でも不思議!状況は変わらなくとも、心の中がまるで違う!

人生のぜっ不調を経験した私は、そこから細々と仕事をするようになり、今とても元気になっています。きっかけは色々とあるのかもしれませんが、1番思うのは。
「その日の自分のどこかに、〇を打てるようになる」ということ。
ちょっとでいい、昨日より今日、ちょっとの進歩、ちょっとの前向きさ、ちょっとの頑張り・・・が重なって、自分を好きになれたと思うのです。
本当に少しずつ、ですが。


今年は秋ごろにもう1度、お墓参りに行きたいと思います。










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