刺繍作家である神津はづきさん、57才。
たまたまご縁をいただいたことから、ご本人とお会いすることができています。
それが本当に嬉しい、とにかくとても素敵な方だからです。
初めてお会いしたとき、「この人に好きになってもらうには、どうすればいいのか」と、とっさにそう思ったほど。これって、中々ないことです。
20代で女優デビュー、その後、エッセイもお書きになるし、なんでもできる、とにかくセンス抜群の方です。言葉も、考え方も、おしゃれも。
そんな神津さんが、書いておられました。
「昔と比べて、人生は長くなりました。50代だって捨てたものじゃない。
前向きにスイッチを入れなおしたら、新しいドアが見つかるかもしれないんです。」と。
人生のドア。新しいドア。その扉が突然、見えてくるかもしれない。
ずっとあって開かずに置いていたものを、突然、開いてみる気になるのかもしれない。
50代を捨てたものじゃないとの言葉、とても納得です。
今の世の中、年齢じゃないな~って、本当にそう思います。
びっくりするほどいきいきとお若い、70・80・いや90代の方がたくさん!
そうかと思うと、まったくと言いたくなるほど魅力的じゃない、若い世代もたくさん。
年齢でははかれない、その人。その人の思い、考え方、それが生き方になるのだなぁって、思います。
50代が再スタートとなる方も多いようですね。
私自身、20代より30代、30代にぐっと下がって、40代はぐっと持ち直してきました。
今後、先がますます楽しみです。
同年代よりシワ多しですが、外見はさほど、気にしていません。
先日お会いした美容師さん。とてもおきれいなのですが、お話していくにつれ、その美しさ以上に、芯の強さを感じました。
家庭の事情で、親の都合で、七五三・成人式・卒業式・・・とういう大切な節目を、きちんとお祝いしてもらえない人が、まだまだたくさんいると。
その方はボランティアとして、自分で着物を買い集めて、ささやかでいいから、そういう誰かのためのお祝いを今後、していけるようになりたいのだと言っておられました。
その美容師さんも私も、40代です。
50代の扉、そしてその後がますます、楽しみですよねっていうところで、意見がぴったりと一致しました。
その方、3年生と5年生の2人のお子さんを持つママさんでしたが、
「もう子どもの手は完全に離れましたから」と、ご自分の生きる道をどうしていくか、
真剣に考えなくては・・・という考え方にびっくり。
まっすぐで潔くて素敵!と思ったのでした。
はづきさんの刺繍、雑誌を前にして今、しみじみと眺めています。
素敵なアイディアをこうやって形にできること。
羨ましく尊敬の思いです。