日本のアーティスティックスイミング界を率いている方と言えば、井村雅代さん。そのインタビュー記事を読みました。
伸びる選手には共通する条件として「心の才能」がある、と。
オリンピック選手と言えば、才能に恵まれ、天性の運動神経に恵まれた、ごく限られた人と思われるが(私もそう思います)、「実はそうではない」と、きっぱりと否定されるのが印象的でした。
才能よりも、オリンピック選手になりたい、世界の頂点に立ちたいと誰よりも強く、強烈に願い、努力をし続けている人たちなのだと。
「たとえ失敗しても、自分の努力が足りなかったからと捉え、さらに努力しようと切り替えられる強い心」こそが、世界の頂点をつかめるのだと。
それを「心の才能」と表現されることに、なるほどと思いました。
それほどまでに思い続けることもまた、難しいですよね…。
「心の才能」を養うためには、日々の練習の中で「自分は変われる、成長できる」という手ごたえを感じさせてあげることだと。ささいなことでいいから、手の角度が数ミリ変わったというぐらいの小さな努力に気づいて認めてあげること。それが自信につながっていく、と。
もうこのあたりまで読んで、そうそう!そう!と前のめりになってしまいました。小さなこと、些細なことが、いいのです。そこを褒めて、認めること。
その反対にマイナスなことも、流さずにちゃんとその自分を見ておくこと。
結局、言い訳をせずに、自分で自分を引き上げられる人。
その要素は、情熱。どれだけ熱望し続けられるかで、夢が現実になるのだと思います。
そこまでの何か、向かいたいものが見つかっていること自体、すごいなぁと思うのです。
私はまだ、そこからです。