クレヨンに「はだいろ」がなくなって、「ペールオレンジ」と呼ぶと知った時は驚きました。
肌の色を決めつけないという思想。
そこからさらに、決めつけないどころか人間の数だけ「肌色」があるということを伝えるプロジェクトがあるのです。数にして70億色以上。肌色は無限色なのですね。
その名も「クレヨンプロジェクト」。
肌の研究を100年以上続けている資生堂が行っていて、出前授業として主に小学校を回っているそうです。
個性ってなんだろう?自分らしさってなんだろう?教えにくい疑問の答えを直感的に学べるように…まずはじめに、子ども一人ひとりの肌の色を精密に計測する。そして、その子どもの「肌色」を忠実に再現したクレヨンを制作してもらえます。
子どもたちは、世界にたったひとつのクレヨンで、自分の顔の絵を自由に描いていきます。完成した絵を見比べたとき、まわりの友達とは違う、個性や自分らしさに、はっとするのだそうです。
子どもたちが、それぞれの個性を認め合い、大切にすることを学んでいけるように。
なるほど…素敵な取り組みと思いました。
個性があるからいい。人と違っていい。自分らしくいていいのだと…それをごく小さい頃から教えてもらえたら、どうだっただろう。
大人になっても、自分のことってどれだけわかっているでしょう。人のことは見えても、自分らしいって何なのか、わからなかったり。自分らしくいていいと思えずに、苦しい思いをしていたり。
ちょっと気にしてみると、これぞ私っていうことばかりなんですよね~!考え方の癖や、気持ちのおさめ方、あいづちひとつにしても。「よしよし」って、自分を大事に思いたいです。