気が付けば本当にもうすぐなのですね。東京オリンピック。コロナと共に、様々な苦難を強いられる大会になりそうですが、それも含めて今回の大会でしか生まれないものだと思います。
感染がおさまらない中で、なぜやるんだとか、最初から無観客にすればよかったとか、逆に無観客でやるなんて…などなど。色んな声が聞こえてきますよね。
その時その時で、最善の判断を積み重ねるしかないことだと思うのです。決断を迫られるトップの人たちは例外なく、大変な思いをされていることでしょう。
これも「今回ならでは」のちょっとした話。かつてシンクロと呼ばれた競技、今は正式にはアーティスティックスイミングと言われるのですね。井村雅代ヘッドコーチ、(お顔を見ると「あぁこの方だった」と、その存在感を感じます)の言葉。
「観客がいれば、音が衣服に吸収されてしまうので、高音を使う。」逆に「観客がいない場合には低音を加え、曲の抑揚をはっきりさせ、選手を力づける。」のだそうです。
つまり、ギャラリーの数しだいで音域を変えるということ。華麗で力強い演技の裏を支える、緻密な準備。状況の変化に踊らされることなく、淡々とベストを尽くそうとするその姿勢。改めてすごいと思いました。
今大会だからこそ味わえることは、まだまだたくさん見つかりそう!「日本だからこそここまでの大会がやれた」と、世界にアピールしてもらいたいなぁと思います。