前回の祖父母の思い出ばなしから黒豆のこと…なぜかというと、祖母が黒豆作りの名人だったので。
新聞で10月初旬が黒豆販売の解禁だということで、本場である丹波篠山の様子が書かれていました。
大粒の黒豆をアップに撮ったカラーの写真。ふっくら、つやつや。それはそれは美味しそう。それを見た瞬間に思い出していました。
お正月に、祖母が必ず作ってくれた黒豆。丹波から、大粒の上等なお豆を取り寄せて…おせちと一緒に誇らし気に並ぶその黒豆が、大好きでした。
その黒豆のもとになる大豆は、今、まさに解禁直前。その日を迎えると、市内は車が大渋滞するほどだとか。ほんの2-3週間という短期間が旬の枝豆を目当てに、全国から人が集まる…ということを、初めて知りました。
時期が早いうちはフレッシュな味わいで、終わりごろになると、熟成してもちもちとした食感に変わるのだとか。秋の風物詩として、遠方からでも楽しみに買いに来る通客が、多くいるそうです。
コトコト煮詰めた黒いシロップは喉にもいいと言って、お正月に誰か風邪っぽいようなことを言い出すと「黒豆のおつゆは喉にいいのよ~」と、祖母が必ず言ってくれました。
つやつやの黒豆。作り方を習っておいてよかったです。この年末も作ろうと思います。