その他

否定

 社会心理学者、加藤諦三さん。半世紀にわたり、日本人の人生に向き合ってきたなかで、悩みは時代により変化するか?と言うと、本質は変わらないのだと。ただ時代によって、表に出てくるものが違う。

 この50年を考えると…暮らしが便利になった半面、いつも不安を抱え、自らに絶望している人が増えたように感じるそうです。

幼児虐待や他人を攻撃すること全般に、実は背景には不安や劣等感、コミュニケーション不全など心理的な「弱さ」が存在する…。

 「弱さ」は、誰にでも存在するものですよね。ほんのわずかなことからひずみが生まれて、ある時それが、とんでもないことに至ってしまう…。

 人の悩みに寄り添うことを通して、時代を感じ取っておられる加藤さんですが、実のお父様に否定され続けた過去を告白されています。

 小中学生時代、開校以来の秀才と言われ、試験で一番だったことを報告しても、そんなレベルではダメだと否定され続けた。        絶対的な存在から否定され続けることのダメージとは、いかに大きなものか。でもそれが、社会心理学の研究をはじめとするライフワークにつながったと。

 簡単に言えることではありませんが、育った環境が人格形成に及ぼす影響はとても大きいと感じます。

そして、人生はすべてつながっていく。それを思います。
 

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