国境の街 家計支える
アフタにスタンとパキスタンの国境地帯で検問所が置かれている「トルハム」。…聞きなれない地名でした。両国の首都を直接結ぶ幹線道路上にある、貿易の中継地。
このあたりで日々、何が行われているかというと、アフガンの幼い子どもたちが、山道を歩いたり、トラックに隠れたりして密輸品を隠した袋を運ぶのです。 写真入りの新聞記事に目が止まりました。
数人の子どもが、トラックに乗り込もうとしている写真です。男の子も女の子も。小学校高学年ぐらいの子ども達でしょうか。
自分の体と同じぐらいの大きさ、重さの袋をかつぐ子どももいるのだと。トラックの車輪の隙間に隠れて、ひかれて死んでしまうこともある…。
袋を1日に2、3回運んで、1回につき1500パキスタンルピー(1000円弱)。ある男の子は、失業した両親は自宅にいて、彼の稼ぎだけが家族の生活費になると言うのです。こうした子供たちが毎日、何百人も2国間を行き来する…。
これは、ひとつの現実なのだなと改めて思いました。ひとつの重たい現実だけれども、ある意味それはひとつに過ぎないのですよね。
色んな思いをしている子どもは、他国にももちろんいるし、日本でも、例えば虐待のニュースが後を絶ちません。
コロナ禍で、表面的には生活が保障されているようでも、実は今日明日の食べものに困っている母子家庭が増加しているのだとか。
とりとめもない書き方しかできないのですが…。 こうした問題がゼロになることはないし、何ができるわけでもない。けれども時に意識を向けること。 それには、わずかながらも意味があると信じたいです。