作家の辻村深月さんが、お子さんの保育園卒園のことを書いた文章を読みました。
コロナ禍で中止になった行事、本来ならできるはずだった経験が失われ、親としてもどかしい思いをしたことも多かった、とは正直な思い。
でも、卒園に際し、できる限りの行事が行われ、卒園式に至る日々を過ごせたことで、単に「失われた」という気持ちを持っていた自分を反省するのです。
「子供達は皆、今しかない自分の時間を、精一杯、全力で生きている。その時間の中で、めいっぱい多くを吸収している。」と。
否定的に捉えることはいくらでもできると思うのに、辻村さんの「手の内を見て、感じて、感謝する」姿勢が素晴らしいなと感じました。
親がどう感じているか、子供は敏感に察知するのですよね。
「ここから旅立っていける私たちはとても幸せだ」。そう言われた保育園の先生方も、お幸せだなと思いました。