私はもう10年以上も憧れ続けている方なのですが、有元葉子さん。料理研究家であり、でも私がとても惹かれるのは住まい方のセンスです。
イタリアに家を持つ有元さん。日本の北海道に匹敵する寒さが厳しいウンブリア地方に、かつては修道院だった建物をリノベーションされて、その素敵すぎる住まいがあるのです。
『私の住まい考』という本に写真も沢山出てきます。この本が大好き。中でもキッチン暖炉について書かれているところで、この言葉が出てきます。
「ほかに何が必要?」
古い昔ながらの暖炉の話です。火をおこすことからテクニックが要るし、時間はかかるし、手間ばかり。でも火をおこすという原初的な作業に立ち向かうとき、体の底からわいてくるような力を感じられる。火とじっくり向き合うときの心豊かになれる感覚。そして薪で焼いたお料理のとびきりの美味しさ!!!
う~ん食べてみたいなぁ。新鮮な肉や野菜、いきいきと焼き上がったそれに、上質のオリーブオイルと塩コショウだけ。地元で収穫されたぶどうのワインを飲む至福のとき…そのときに思うのだそうです。
「ほかに何が必要?」
って。いいなぁ~。満たされている感じ。で、これを読むといつか私もこの一言を言いたい!と思うのです。でもこれ、気持ちの持ちよう、捉え方ひとつですよね!