日本のメダルラッシュに沸いた東京五輪。そのメダルを収容するためのケースは、木製かつ北海道製。制作を手掛けたのは、北海道津別町にある、従業員わずか19名の小さな家具メーカーだったことを知りました。
その数、パラリンピックの分も含めておよそ5000個!
くぎやねじは使わず、ふたとケースは双方にはめ込んだ磁石で閉じる仕組み。五輪のシンボルを念頭に、ふたを横にずらして開くと2つの輪が重なりあるようになる設計。すごく凝っていますよね。一般の目には中々、触れる機会がないことを残念に思いました。
専務の山上さんが取材に答え、その言葉からは努力と愛情が伝わりました。
限られたマンパワーで挑んだ作業は、深夜に及んだこともたびたび。完成して発送までの約1週間は、愛着が湧いてどうにもならず、ケースを詰めた段ボールの横で眠ったとか(笑)。
実際に選手たちがケースを手にする様子を見たときには「自分の娘を嫁に出したよう」とも。どれだけ一生懸命にやったのかが伝わりました。
改めて、本当にたくさんの人の必死の努力によって、オリンピック・パラリンピックは開催されたのですね!大変さよりも、打ち込めるものがあることが羨ましいです。