「生きることはもがくこと」
サントリーHD社長の新浪剛史さんがエッセイに記しておられました。
うーん、確かに。
そして新浪さんの言いたいことは「常勝の道を歩んできたように言われることもあるが、ほど遠い人生だ」と。
でもそれぞれの場で、もがいた。
もがき続けた…今日にいたるまで、と言うのです。
それも、だから成功した、ではなく、生きることはもがくことだから。
どんな時も、もがくこと。そうすれば苦しい中にも成否にかかわらず、「やってきてよかった」と思う時は必ず訪れる…そのような内容でした。
これを読んだ時の私の心持ちもあるのでしょうが、直感的に苦しいな、と感じてしまいました。好意的に、納得して受け止められた内容では、なかったのです。
「もがく」ことすらもできないような、打ちのめされてしまって、あるいは抜け殻のようになってしまって、どうにもならないこともあると思うのです。
私からすれば、もがくことはエネルギーを要します。
それができるのは、とてもすごいこと。
そして「生きることはもがくことだ」と言い切られてしまうと、もがくことすらもできない状態の時は…?と思ったのです。
いったん、何にもしなくていい。
脱力して、ひたすら眠って、眠って、脳と身体を休ませる。
そういう時期が必要になることが、誰にでもあること。それを私は最近、目の当たりにしています。
それにも必ず、意味がある。
何にでも必ず、そうなる意味があるなぁと思います。
その時は気付けなかったとしても。後の自分が見つける答えは何なのか、わかるまで待つこと、それしかないなぁと思います。