花の咲かない冬の日。
昔の人は、心を土壌に見立てたそうです。日本人=農耕民族→なるほど、ですね(笑)。
「心根」という言葉、いつしか知るようになってから、なんとなく好きな言葉のひとつです。時に本性をさしたり、根性や気立てをさしたり、どれも心の深い部分をさす言葉。
植物であれば、根っこが枯れなければいつか芽を出しますよね。
ベランダの鉢から思いもよらない芽が出ていたとか、ありますよね。枯れたかのように見えても、生まれ変わったかのように花を咲かせたり、実を結んだりする。
人の心もそうだなぁと思うのです。
心にも花が咲くし、反対に、枯れてしまうこともある。
なぜこんなことを書いているかと言うと、最近、意図せず色んなことが振ってきて、それはもう、いっぱいいっぱいでして(笑)。
疲れてるなぁって思います。疲れが顔にも言葉にも出ていると・・・とほほ。
でもそんな時でも、根だけは枯らさなければいいって、思うのです。
ほんの少しでも、耕すとまでいかなくとも、土に触れるとか、お水をあげるとか。
なしにしない。ゼロにしない。
例えば、役割をいくつかかけもっている。自分としては精一杯やっている。
でもその中の1つの私しか知らない人から見れば、私の忙しさの全体は知る由もなく。
寝不足のなか用意した資料に粗が見つかると、自分も落ち込むし、まわりの人に
「なんだかミスの多い人だな」「もうちょっとちゃんとやれよ」とか、思われているかもなぁ、なんて思うのです。まぁ弱気。
でも、どう思われてもいいやって。気にならなくはないけれど、大事なことは精一杯やってる!と自分で思えること。
例えるならば、生い茂る緑の葉や、きれいな花はついていなくとも、下へ下へと根を伸ばしているイメージ。
もしかすると前よりもしっかりと、前よりもすばらしい花が咲くかもしれないのです。
最初に戻って、花の咲かない冬。
そんな中でも梅が咲き始めましたね!!!!!
昔は桜とか、もっと華やかに春を象徴するものにひかれたのですが、 いつからか、梅の花・・・まだつぼみの段階で、ほんの少し咲き始めた、なんていうのを目にすると、「あ~、春はもうすぐそこだ!!」と嬉しくなります。
クサクサしても、心根は腐らずに(笑)。
春はすぐそこだと、信じたいこのごろ・・・。