白血病と戦っている競泳女子の池江璃花子選手。テレビに出演されたのですね。
昨年の2月に白血病が判明してから、初めてのテレビ出演だったとか。
『ここにいることが奇跡だし、生きていることが奇跡というふうに気持ちが変わりました』と、涙を交えながら、心境を語っておられたそうです。
病名を告げられた瞬間、「大泣きした」こと。抗がん剤治療の苦しさ。
「一番苦しい時は死にたいと思った」こと・・・。
そこを知っているからこそ、重く深く言葉にできる、『生きていることが奇跡』。
大病を経験した人にだけ見える、感じられる世界があるように思います。
当たり前のことが、そうでなくなること。そこに、痛みや苦しみが伴う現実。
そこにぶつかる経験・・・私にはまだ、ありません。
でも誰しも、いつ何が起こるか、身に起こる事実は選べません。
池江選手のような、ひたむきな在り方ができるか、まったく予想がつきませんが。
でも人は、どんなに苦しい時があっても、その先にこれほどまでに尊い真実をつかむ可能性をもっている・・・。改めてそう感じました。
池江選手は約10ヶ月の入院生活を経て、昨年12月上旬に退院。2024年のパリ五輪を目指す意向を明らかにしています。