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エンド・オブ・ライフ

『 エンド・オブ・ライフ 』 佐々 涼子著。

本の表紙に書かれている言葉に引き寄せられました。

「命の閉じ方」をレッスンする。

自宅で最期を迎える在宅終末医療。その現場で200人以上を看取った訪問看護師が、48歳で末期がんだとわかるのです。余命は約半年、残された時間をどう生きるのか・・・を書いたノンフィクションです。

在宅医療はきれい事では語れない、と。
中心に書かれている訪問看護師の森山さんが残した、
「僕には人に腹を立てたり、何かを悲しんだりする時間はない」
という言葉が、印象的です。

自分の命に限りがあることはわかっていても、それがいつなのか、
どこか遠く先のことと考えてしまいがち・・・。
頭ではわかっていても、今のコロナだって、どこかで大丈夫だと思って油断しています。

死がすぐそこに迫ってきたとわかったとしたら、自分の感情の何を大切にして、
何を削ろうとするのか・・・。
死を前にすると、人は本当の自分に戻るのだそうです。

命の閉じ方を通して、理想の生き方を問うている、そんな気がしました。





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