「ねむの木学園」園長として、障害のある子ども達みんなの母親として寄り添った、宮城まり子さんが、亡くなられました。93歳でした。
子ども達を主人公にして撮った映画は、海外でも高く評価され、いくつもの賞を獲得。
私もずいぶん昔ですが、子どもの頃に、母に連れられて、その映画を観た記憶があります。
当時いくつだったのか…小学生だったと思うのですが、残念ながら、映画そのものの記憶は残っていません。
でも、はっきりと思い出すのは、その時のなんとも言えない気持ちです。
ねむの木学園の様子がそのまま伝わる、ドキュメンタリー映画だったと思います。それをどう受け止めていいものか、受け止めきれずに逃げ出したいような気持ちで、でもそうすることは許されないなぁと思って、戸惑いながら観ていたなぁと。
宮城まり子さんの言葉です。
「健康でかわいい子は映画に出るのに、なぜ体が悪かったら出られないんだろう。下手だからかな。子どもだったら下手もくそもないんじゃないかな。美しい姿を撮っておいてあげたい、そんな気持ちです。」
まっすぐな思い、丸ごと受け入れる愛が、表れていると思います。