コロナの影響で人と会う、集まることができない今、何かとオンラインですよね。
私も仕事で、社内のミーティングに始まり、あらゆる機会がオンラインに代わりました。
画面を通じて人と会う・話をするわけですが、これが疲れる~。ようやく慣れてきましたが、最初の頃は終わってそのままソファになだれ込み、ぐったり。なんだろう、この変な感じ。そう、妙な疲れ方なんです。頭と神経だけすり減ったような。
詩人の伊藤比呂美さんのコラムを読んで納得しました。伊藤さんは、大学で文学の授業もされていて、それこそオンライン授業に取って代わった今。オンラインに思うことをあれこれ、書いておられました。
「人に向かって話すという行為は、気のやり取りだ。相手の気に反応して言葉が出てくる。」と。
そうか。本来ならば動物的に自然と察知できるはずの「気」を、画面を通してうかがい知るしかないから、そこにエネルギーを使っているのだな~。
そうやって無意識のうちに補おうとする人体の力って、すごいなと思います。 「なんか知らないけど疲れる」うちに、そうやって頑張っていたのか~私も!!
でも、どんなことでも、やっていけば慣れるのですね。 今では随分と消耗しなくなりました。
伊藤比呂美さん曰く
「教室は空の上。いつでも授業ができるし、ゲストだって海外でもどこからでも呼べる。 おもしろいおもしろい!」
↑すごーい、前向き! そして、
「これからの苦難や日々の不安をどう表現するか、それを考えることができる。文学をやるものとしてこんな時に生まれ合わせたことを喜べ」と言って、私は学生に叱られている。
…のだそうです(笑)。 いいですね。
私ももっと前向きに、変化に強くなりたいなぁ。 そうなれないのが自分なんだとも、思うのですが。
茂木のり子さんのように、戦争に青春を奪われた思いが、後世に残る詩になったりするのですよね。今ここでしか感じられない思いを、逃さず味わうことから、思いがけないものが生まれるかもしれません。