東日本大震災から10年。これに関連する話を色んなところで見聞きしました。
最も考えさせられたのは、ある方の話。
その人は、仕事関係で出会った女性。
きらっと光る独特の感性を持っておられて、お仕事はヘアメイクさんです。
「家族を失う、仕事を失う、友人との別れ…どれか1つだけでもめちゃくちゃきついのに、それがいっぺんにきた3.11って、どんなことだったのか自分には想像もつかない。
ただ、「10年たってもあの日を忘れない」と言うけれども、当事者だったら忘れたいんじゃないかな」と。
その率直な発言に、はっとしました。忘れないようにしなくては、と思っていた私。それも本心というより正直、そうあるべきと思ったから。
でも、その人はまったく違っていた。こんなふうにまっすぐに自分の考えを言葉にできるって、すごいと思いました。