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いつかの誘い

 知花くららさん。ミス・ユニバースを経て、今はモデル、タレントそして、国連世界食糧計画(WFP)で日本大使を務めておられます。そんな知花さんのコラムから考えたこと。

 2007年から国連世界食糧計画(WFP)の活動があり、初めて訪れたのはアフリカのザンビア。当時は相次ぐかんばつと洪水で、深刻な食糧難に陥っていたそうです。

 そこで知花さんはとある村を訪れて、一人の老婦人と出会います。明日の食べるものさえ見通せない状況でも、穏やかな笑顔のおばあちゃん。水汲みを手伝ったりして滞在中の交流があり、いよいよ日本に帰国するという時。そのおばあちゃんが見送りに来てくれた。そこで知花さんは思わず「おばあちゃん、またね」と言います。すると返ってきた言葉は。

「いいえ、あなたはこんな小さな村にはもう二度と戻ってこないでしょう。私にはあげられるものはないけれど、あなたの幸せと無事の旅路を祈ります」。そう言われて、なんて軽薄な言葉を使ったのかと、せめて別れ際だけでも明るく振舞いたかった自分を反省されたのだそうです。

 ありますよね…もっと身近な例になりますが、「今度ぜひお茶でも」とか。「あなたにちょっと時間ができたら」とか。コロナの今ではそうは言わないかな、でも「コロナが落ち着いたら」っていう誘い、今年の年賀状のあと、息子の卒業式のあと、何人かの人とやりとりをしました。

 私はそういう時、ほとんどの場合「イエス」を言わないようにしています。そもそも、人に会うことが苦手で…この春を迎えるまで、特に時間のない日々を過ごしていたので、よけいにそうでした。

でも、そう言ってくれる相手はもちろん、不誠実なわけではないし、「ぜひ会いましょう」という気持ちを表すそのための言葉であったりするのかなと。それに対して、できない約束はしたくないという思いで、私はたいてい言葉を濁します。これ、どう思われているのかな。

 人それぞれ、ポリシーというのか、価値観は異なりますよね。相手、状況、それらを考えつつも、自分がこうと思う言葉を使うこと。ちょっと固いけど、言葉に責任を持つこと。私なりに心がけたいと思っています。

 次回のブログは、連休明けの6日に更新予定です(^^*)。どうぞよい休日を!

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