「別れ際にこそ、その人の人間性が如実に出ると思う。」…ギタリスト尾崎世界観さんのコラムにありました。
そして、今の会社の社長から聞いたこと。「別れ際までニコニコと談笑していた2人が、背中を向けたとたんに能面のような表情になる」と。そういう別れ方はしたくないと常々思っています。
そんな人とは会いたくないというのが正直なところ。一緒に時間を過ごすのなら、お名残り惜しく感じながら、満たされた笑顔でお別れしたいです。
「別れ際」とは少し違いますが、電話の切り方も気になります。ガチャリと受話器を直接、置いて切ることはしないように。これは小さい頃に母に教わった記憶があります。相手が切ったことを確認してから、そうっとボタンを押して通話を終わらせ、それからそっと受話器を置く。
そしてもうひとつ。誰かを「行っていらっしゃい」と見送ったあとに、ドアに鍵をそうっとかけること。歩き始めた相手に聞こえるようにはしないこと。
こんなことを書き連ねると、いかにも所作の細やかな人みたいですが、実はガサツです(笑)。だからこそ、気を付けたいと思うのです。
仕事をしても、台所に立っても、引き出しを開けたまま次の動作に進むので、気が付くとそこかしこの扉や引き出しが、ぜーんぶ開いています。台所でも、会社の机もそうです。
それを閉じていくとき。そう、いつも前の席の先輩よりもずっと早く、お先に失礼するのですが。「さあ、帰ります!」とばかり、引き出しをバタバタと閉めていることに気づきました。はぁ…まずはそこだった。
別れ方、しまい方、終わらせ方…。さっそく気を付けたいと思います!