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ミュージカル「アニー」のこと

 先日、テレビでミュージカル「アニー」のオーディションの様子をやっていました。ほんの数分、観ただけなのに、涙が出てしまいました。

応募総数9000通以上という中から、ダブルキャスト2名に選ばれるアニー。すごい世界ですよね…。

 孤児役が12名と、アニー役が2名。最終審査まで残った子たちが、同じ部屋に40名ほどいる中で、名前を呼ばれていくのです。

そもそも、アニーになれなかったら、孤児役でもやりたいかどうかを確認され、了承した子ばかりだそうですが、アニー以外で名前を呼ばれた子の複雑な、それでも喜ぶ顔。そして最後、アニーまで発表されて、要は何にも選ばれなかった子たちの涙、涙。

なんと最後に、定番曲である『トゥモロー』を全員で歌い、それで終わるという、その場面を観たらたまらなくて、泣かずにいられませんでした。

そして、そのすさまじい倍率をくぐって選ばれたアニーの2人に対して、総合演出の方がこうおっしゃっていました。

「実力はもちろんだが、その子にしかない魅力、個性、それが伝わるということ」と。

そう言われてみると、納得でした。

マスクをしていても、目がきらっと光るような。

大勢の中にいても、そこに目が吸い寄せられるような…。

ただただ、すごいと思いました。

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