大事なのは、結果ではなくてそこに向かう「過程」だと、常々言われます。そんな会社で仕事ができることを、とてもありがたいと感じています。
それが、仕事だけではないんだなぁと、あるエッセイを読んで新鮮でした。
「子どものころ、何をして遊びましたか?」
おもちゃが豊富になかった、あるいはあまり買い与えてもらえなかったなどの理由から「外で走り回っていた」。それが主流だった時代から、最近ではゲーム機を中心に「与えられる」おもちゃが、遊びの主流になっている。
うちの子ども達もそうでした。テレビでやっている戦隊シリーズのヒーローがしているものとそっくりのベルトやトランシーバー。それを装着すれば簡単に〇〇レンジャーごっこができました。そういう旬が短いと想像できるおもちゃはほとんど与えませんでしたが、それにしても今はゲーム。時間ができればパッとゲームをして、気分転換なのか脳をほぐすつもりなのか…打ち込んでいます。
それは子どもに限ったことではなくて、大人も要は「手っ取り早い娯楽」で日々を過ごしているというのです。その結果、老後に自ら楽しみを見いだせない人が増えていると。
次々に誕生するショッピングセンターに行くとか、家でもテレビを付けていれば退屈を紛らわせることができる…そうやって、次々せと与えられたもので過ごすのは、子どもと同じだと。
うーん、必要なのは「自分なりの楽しみを創り出す力」でしょうか。
自分がやりたくて、年を重ねてもそれに打ち込むことで少しずつ進歩できる。お金のためではなくやれること。これがあるかどうかって、幸せのバロメーターかもしれません。
やっていて時間を忘れるとか、あぁ楽しいなって感じられるとか。
ゴールがなくてもプロセスに満たされるような、そんな何かを増やしたいです。