ピアニストの仲道郁代さんのエッセイを読んで、ピアノにとどまらず、感じたことを言葉にすることにも素晴らしい才能を感じました。
すごいなと思うと同時に、感じて伝えるという意味で同じだからなのかな…と納得もしました。
例えばコンサートホールで音を奏でる時、仲道さんはそれを「私の心の中の孤独から生まれるもの」と表現されています。
「心の中の孤独」…それは誰の心の内にもありますよね。
程度の違いは色々でも、そうやって自分に向かうこと、問いかけることは、本当は誰でもが、しているのです。
でもそれを感じ取って音にできるって、すごいなぁと思います。
自分で自分に問いかけること、例えばスポーツ選手も、そうやって自分を追い込んだり、励ましたり。つまり自分を支えている。
最近は、自分の心の声…それも嫌な感情をなかったことにしないで、自分と会話するようにしてそこを捉えるようにしています。
芸術に変えることはできないけれど、しっかりと感じておくことで、いつか人の気持ちに触れたときに、そこをなぞるように寄り添って聞けるかもしれない…そんなことを思います。