以前にもご紹介した、SEKAI NO OWARI のピアニスト、
藤崎彩織さんのコラム。
つくづく才能豊かな方だなぁと思わせるほど、心にふっといいものを
運んでもらえる感じなので、楽しみに読んでいます。
今回はそこで、ご両親のことについて触れておられました。
藤崎さんのご両親は、中学の同級生。そこからずっと一緒。大の仲良し。
でも喧嘩もしょっちゅう。その内容が、藤崎さんにしてみれば「しょーもない」
ことで、「夫婦喧嘩は犬も食わないっていうのはこういう意味か」と納得
してしまうほど、なのだとか。
今回そのエピソードのひとつが紹介されていたのですが、関西弁を文字で追って
いくと、その面白さったら!読んでいて思わず、噴出しました~(大笑)!
そんなわけで、どうぞご一緒に♪
************************************************
まだ実家にいた頃、夜遅くに帰宅してみると、こんなことがあった。
リビングの扉を開けると、母が暗い顔で座っている。
「何かあったん?」と聞くと、
「お父さんがな、ちらし寿司温めてん・・・」と言う。
どうやら仕事で遅く帰ってきた父が、母の用意していたちらし寿司の入った皿を見て、電子レンジで温めたのだそうだ。
「いいやん、ちらし寿司がちょっとくらいあったかくても。食べるのはお父さんやし」。
私がなだめると、
「だって寿司やで???」
母は負けじと反論し、いっそう悲しい顔をする。そして、
「お父さんはな、私が作ったものを、何にも見んとチンしてんねん!!!」
と、悲痛な叫びが家中に響いたのである。
その後、一連の騒動を見ていた弟が真面目な顔で立ち上がり、
「オヤジ、ちらし寿司はチンすんなよな」と父の肩を叩いた。
なんともアホらしい結末であった。
************************************************
・・・いかがでしたか(笑)?
やっぱり関西弁てオモシロイ。素敵だなぁって思います。
そして、そんなことで怒ってしまうお母さんの可愛らしさ。
ちょっとしたことで喧嘩できるほうが、仲良しが続くのでしょう。
皆さんは喧嘩、するタイプですか?
私はダメなのです。よっぽどでない限り、人に何か言うほうが、疲れてしまう。
ストレスになるというか・・・これ、身内にでさえ、そうです。
誰かに何かを言って、その場の空気が険悪になって、それをいつまでも引きずってしまうのが、ほとほと嫌なのです。
だから言わない。極力、言わない。事なかれ主義。
というか、意気地なし、やや愛情にも欠けるのかなって思ったりもします。
本当に相手を思ったら、言ってあげたほうがいいこともあると思うのですけど。
人との距離感。そのバランスって難しいなと思います。
誰かと関わるとき、お互いにとって心地よくいたいなと思いながら・・・。