サンフランシスコバレエ団 プリンシパル、倉永美沙さん、35歳。
凛とした立ち振る舞い。そうかと思うと気さくで飾らない性格。
『情熱大陸』で初めて、その存在を知りました。
(最近ちょっとテレビ付いている私です!笑)
ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
156センチと、バレエをするには小さすぎる体にも関わらず、
日本人初の快挙を数多く達成しています。
「不屈の精神の持ち主」と称されるほど、ストイックにトレーニングに打ち込む姿。
そしてそれと 対照的に、サンフランシスコバレエの芸術監督は彼女を
「ジョイフルダンサー」
と 言っていました。素敵ですよね。
「踊る喜びに満ちている」って。
バレエダンサーって、軽やかに舞い、指先までしなやかに見せるけれども、
所詮は私と同じ、人の体なんだから・・・
これをもってあれほどに魅せる、とでも言いますか。
とにかく、すごいなぁって思ってしまうのです。
見惚れるほどしなやかな動きなのに、当の倉永さんは
「この体を使ってどこまで可能性を見出せるか」、だと。
日本人であるというだけで、体のつくりからして、
ハンディを負っているのですね。
倉永さんの場合は、やたら大きく大げさに動くことに加え、
足のサイズが24センチ、手も大きいので、その点「すごく得なんです♪」と笑顔。
自分の体を細部まで知り尽くし、どう見せるのかを研究し尽くしている・・・。
自分のことって、見えていないことが多いなかで。
うーん、やっぱりすごいです。
そんな倉永さんの発言で自身の「強みについて」語っておられました。
この「自分の強み」って、どうでしょうか?
考えたことありますか?
私の会社では、その人の長所や強みについて、ごく自然に話題にします。
「そこで勝負してこい」と言ってもらえる。
強みを前面に出してがんばれたときは、スタッフ皆から大いに褒めてもらえます。
これはとっても嬉しいし、もっとがんばろうと思う活力になります。
褒めて育てるとか、得意を伸ばすとか、最近はそういうことが受け入れられていますが、 意識していないと謙遜を美徳と思うのが日本人。
自分の強みをうんと認めて、そこを自分の勝負のしどころと思って心得ておくこと。
これはとても大切なことだと思います。
さて、倉永さんの答えは。
『強みはこれまでの自分すべて。何かひとつこれ、というわけではない。 うまくいかなかったこと、そのときの自分もすべて、今につながっている』
・・・自分のこれまでのすべてを見てそれを強みと捉えるところ、
とても素晴らしいと思いました。
かなりの負けず嫌いだそうで、でもそうでなくちゃあそこまでになれないですね!
ちなみに業界内で言われている倉永さんの強みは、「正確すぎる回転」。
体の軸がぶれずに、何回転でも続けられること、だそうです。