先日、娘の誕生日でした。15歳、おめでとう。そんなときに私の父が、ラインで娘にメッセージを送ってくれました。
誕生日を祝うと共に、今このコロナのせいで、学校に行けない日常を心配して、ねぎらってくれていました。そこに父らしい、お説教めいた言葉が。
「今の大変さも、戦時中の疎開を思えばたいしたことないよ。いつ爆弾がとんでくるかの恐怖、そしてサイレンが鳴ったらただちに防空壕に入らなければならなかったんだよ。…」
「ママ~なんてお返事しよう?!」
娘が見せてくれたそれを読み、私は正直イラッとしていました。
なんだかこれ、結局「自分はこんなに大変だった」って言いたいんじゃないか?と。
でもそれを聞いていた夫が言ったのです。
「そうだよな~そりゃ大変だったよ。今とじゃ、えらい違いだよなぁ。」って。
それを聞いて、あぁそうだなぁって。
どうして自分の親に対してだと特にこう、素直になれないんでしょう(笑)。
娘のためにラインしてくれるなんて、いいおじいちゃん。思いを伝えてくれることだけでも、感謝なのです。
そして思ったのです。今この、いつコロナに感染してもおかしくない状況。
「大丈夫だろうか、うつっていないだろうか」と不安がよぎる…その気持ちと、出征を通知する召集令状に怯える日々とでは、少し近いのではないかと。
それだって、考え方しだいでは、今のほうがずっと気楽かもしれない。
でもそれは、その人の状況によると思うのです。
ひとり親世帯、シングルマザー、高齢のご両親や障害者のお子さんを抱えた親御さん…。「私がいなければ」という状況にある人ならば、尚更ですよね。
それに比べたら自分がいかにのん気なものか、考えさせられます。
こんな私にできることは、何だろうと。