がんを生きる。…緩和ケア医師であり、自らも希少がんである消化管間質腫瘍(ジスト)を抱えている、大橋洋平さん。がんを生きるその中で芽生えた思いというのが、「一期二会」なのだそうです。
ジストを生きるなかで、数多くの出会いがある。それは初会あり、再会あり。十数年ぶりの再会には正直、「一切音沙汰がなかったのに、がんになったら連絡よこすなんて」と、最初は否定的な気持ちがぬぐえなかったそうです。
でも、弱った今の自分を思って連絡をくれていると気づけてからは、再会にも心底、感謝できていると。「出会いは応援そのものだから」。
出会いは今の自分の生きがい。だから一会では寂しすぎる。二会=すなわち再会を願いたいというメッセージでした。
今このコロナの影響で、親しい友人であっても、なかなか会えない生活になっていますよね。コロナが収束しても、完全にはもとの生活に戻らないとも言われます。
私は日ごろから人づきあいにおいて全くマメではなくて、失礼してばかりなのですが。 それでも、人的環境がいかに大切かを教わり、今の仕事をするようになってつくづくそう思っています。時間さえ作れば当たり前のように会えていた「再会」は、意外と(これは私見です!)貴重なものだったのだな。でも改めて、人とのかかわりを考えるチャンスかなとも感じています。