先日、書いた小説の作者である青山美智子さん。昨日の夕刊でお顔がわかりました。
最初に読んだ作品『木曜日にはココアを』を執筆する原点でもあるのが、ご自身のオーストラリア留学。厳しく育てられたご両親に、ワーキングホリデーを利用して滞在したいという思いを話すとき、絶対に反対されるだろうと思っていたそうです。
が、しかし。いざ話してみると、すんなりOK。意外すぎて拍子抜けだったとか(笑)。
そのコラムを読んで、私は母のことを思いました。
かつて、私や妹が、高校を卒業してから、誰もお嫁に行くまで実家を出ようとせずにいる間、時折、誰かが海外旅行に行くことがありました。
そんな時、旅行会社との契約書類から適当に、飛行機の時間がわかるものを選んでペタッと冷蔵庫にはり、あとは母に特に説明もなく出かけていたのです。
それに対して母もまぁなんというか大らかで、「気をつけて行ってそのうち帰ってくるんでしょう」という感じで、何も言わなかった(笑)。
冗談で「地球のどこかにいるんだから、ぐらいにしか考えてないよね~」と言って笑ったのですが、本当にそれくらい、干渉せずに自由にさせてくれた母でした。
でもそうやって、任せてもらえているのがわかると、かえってちゃんとしようと、心配かけないように行動した私は、まんまと母の作戦にはまっていたのかな~。
母がしてくれたように私もしたいと思うこと、けっこうたくさんあるのです。これって相当、幸せなことですね。
でも自分もそうしたいと思っても、中々できないのですけど…。