自身の性別に違和感を持つ大津市の園児(6)が、市立保育園でいじめを受け、不登園になる問題があった。
戸籍上は男性、でも女の子のかっこうをしていたために、受けたいじめ。当事者である園児が書いたメモが写真で新聞に出ていました。
「ぼこぼこ なかまはずれ あちいけ」
どんなことをされたのか、どんな気持ちでこれを書いたのか。その大きくまっすぐに書かれた文字を見てしまうと、いたたまれない気持ちになりました。
今回のケースでは、両親が市に相談。しかし保育園の担当課では、いじめ防止対策推進法の対象が、小学生以上であることから、いじめには当たらないと回答があったそうです。
融通のきかない対応にがっかりしますが、何よりもご両親がお子さんを理解し、寄り添っていることが伝わって、少し安心しました。
人と違っても、親がそれをどう捉えるのかが、子供にとってとても影響が大きいと思うからです。
今回、私が思ったことは、親に限らず大人たちが、子供が感じる、主張するそのままを受け入れてあげられるか、どうかです。
安心して気持ちを言わせてあげられるか、どうかです。
もっと日常のささいなことでも、子供は小さければ小さいほど、大人の言いなりになるしかないと思うのです。
私自身、子供たちが弱者であるその時代に、不必要にいらだったり、どなったり、たたいたりして、おどして、怖がらせることで言うことをきかせたことがあります。何度もあります。
こっちも人間だから…弱いから…。でも、そこと虐待の境界線が、とても危ういと感じて、怖くなったことがあるのです。
私自身、未熟な精神で親になりました。同世代でくくるのはどうかと思うけれども、時代とともに未成熟な大人が増えている気がします。
昔の、例えば映画『Always~3丁目の夕日~』のような、古き良き時代とされた頃の大人たちは、どうだったのだろう…。誰に聞けばいいのかわからないなぁと思いながら時々、考えてしまいます。