日本語には雨の名前が450ほどもあるのだとか。春夏秋冬、朝昼晩、降り方によって、美しい名が残されています。
「遣らずの(やらずの)雨」という言葉を知りました。
来客があって、そろそろ帰ろうかなという頃に雨が降り出した時などに。
「遣らずの雨ですよ。どうぞもう1杯お茶を飲んでいってください」と言う…そんな使い方をするのですね。
「〇〇さんを帰らせたくなくて、その思いが通じて雨が降り出した」と考える。
それを知っていっぺんに親日感情を抱いたという、外国人の方の話でした。
雨の言葉といえば、もうひとつ。
「五月雨式に…」を使う人がいて、私よりも5つほど年下のしかも男性だったので、正直意外でした。仕事のメールのやりとりでしたが、とても好感を持ちました。
言葉でさりげない気遣いを示せたら、素敵だなと思います。