今このコロナウィルスに直面して、世界各国の代表者たちが国民への語りかけに力を注いでいると。その際、大恐慌を乗り切った米大統領F.ルーズベルトや、第二次世界大戦を持ちこたえた英首相チャーチルなど、後世に評価された人の演説が参考にされているそうです。
スピーチライターの存在はそれぞれにあるでしょうが、これは外国だけに見られることではなくて、安倍首相もつい2週間ほど前、特徴的なコメントを発表しています。
「いま私たちが最も恐れるべきは、恐怖それ自体です」
ん??なんかちょっと、何が言いたいんだろうと思いませんでしたか?
実はこれ、かつてF.ルーズベルトが行った演説ととてもよく似ています。 大統領就任後の演説でルーズベルトが語ったことは・・・
「私たちがただ一つ恐れるべきは、恐怖それ自体です」
ね、ほんとにそっくりですよね!
ルーズベルトの言葉は、一緒に暖炉の火にあたっている人に話すかのような演説として、「炉辺談話」と呼ばれていて、安倍首相は緊急事態宣言を出した直後、このルーズベルトにならって国民を落ち着かせる演説を目指したのだとか。 それであんなふうに、愛犬とくつろぐ映像まで出しちゃったのでしょうか。
そんな首相たちの思いはさておき、同じことだったらドイツのメルケル首相のように …
「今は人との距離だけが思いやりの表現。私たちは家族として社会として、今までとは別の助け合いの形を見つけるでしょう」
こんなふうにわかりやすく促してくれたほうが、よっぽど聞く耳を持てる気がします。
でも本当は、何を言うかよりも、一所懸命な姿を見せるとか、どれだけ相手の気持ちを聞けるかそれこそが大事…と、私自身ことあるたびに教えてもらってきました。
国を代表する人であれ、一人の人間として真摯な思いが伝われば、これ以上ない重みとなって言葉を深めてくれると思うのです。
自分も心に留めようと思います!