85歳の今も現役の美容研究家、小林照子さん。メークの世界に60年間、関わり続けておられます。
コーセーで女性初の取締役を務め、56歳で独立。美容専門学校や高校で教えながら、今に至っている方です。
「心も輝くメーク」を。
と言うタイトルで書かれたエッセイでした。
メークには内面に働きかけ、行動を変化させる力があるという言葉に、なるほどと思って読み進めていると、小林さんの波乱万丈の人生を知ることになりました。
「7歳までに、3人の母と2人の父に育てられた」という境遇。
それでも自分をかわいそうだと思ったことは、なかったそうです。
迷ったら人と比べず、自分と相談する・・・その術を表す言葉に、はっとしました。
「自分の中に神様がいるような感覚」
それを、小林さんは子供の頃からずっと持ち続けているそうです。
神様とは思ったことがないのですが、自分と対話する感覚って、そういうものだなと思います。
心の中にもう一人の自分がいて、そこに向かって話をする。
最近あらためて、その大切さを思うので、興味深いエッセイでした。