新聞のコラム、内容から察するに小学校の先生が書いておられるのですが、楽しみに読んでいます。
学年末、子供達一人ひとりに自称!「〇〇名人」として発表させた時のこと。
ピアノ、習字、英語スピーチ、サッカーのリフティング…それぞれに得意を見せ合うなかで、「変顔名人いきます!」と発表した一人の生徒。お母さんの反対を押し切って、段ボールで作った額ぶちの中で、次々と面白い顔を連発して、みんなから大歓声をあびて、大成功だったそうです。
あとからその子に話を聞いたら、以前お母さんに変顔を見せて遊んでいた時に「その顔を見たら、お母さん何があっても笑顔になれるわ」と言われたことが忘れられなくて、今回やろうと決めたのだと。
自分がしたことで、誰かの心に何か伝えることができたら、その経験はかけがえのないものとなって残るのですね。
誰かのためになりたい、誰かの力になりたい気持ちを、みんな必ず持っている。
「人には必ず利他の心がある。それは遺伝子に組み込まれている」と教わりました。このエピソードを通して、なるほどと思いました。