外山滋比古さんの『ゆっくり急ぐ』より。このところ痛感していることです。
『近いものは、近いものに影響を与えることが難しい』。
本当に。そして本に書かれている例えが絶妙なのです。
「車の運転で車間距離をやかましくいうが、人と人との間でも<人間>距離をつめると、大事なことが見えなくなる。
親子はもっとも近い間柄だから、親は子のことならなんでもわかっているつもりになっているが、その実、他人に見えていることさえ目に入らない。<子ゆえに迷う親心>というわけだ」。
娘に対して、最近まさにこれを思っています。
よかれと思って言うことも、やることもあるのですが、すべて裏目に出ているみたい…。やれやれという感じです。
こういう時は、娘にとっていい相手というのは私じゃないんだなと思いました。
私の母。つまり娘からすると祖母。その存在がありがたいのです。先週末も2人で映画を観に行って、そのあとにゆっくりランチをして、いい話ができたようなのです。
心のゆとりが違うのかな~。きっと近すぎないし、見返りを求めない優しさを伝えてくれるのだと思います。甘えまーす!