ノンフィクション作家の佐々涼子さん。一人暮らしを始めることになった、とエッセイに書かれていました。
まだ慣れず、カタカタと窓を鳴らす風の音、大きな地震があった夜…だしぬけにやってくる孤独の扱い方が下手で、「眠れなくなってしまうこともある」のだとか。
…実は、私の伯母が1か月ほど前に伯父を亡くし、ひとりで暮らしています。それまでも闘病生活中はひとりだったけれど、きっと全く意味が違うだろうと思います。
佐々さんは、孤独との向き合い方について、
「こういう気持ちがやってきたときは、闘わないことだ。なかったことにして無視をするのもよくない。 猫のようにそっとふところに抱いて、大丈夫、と なだめるのがいい」
と書いておられます。
そう!孤独に関わらず、自分のマイナス感情を「なかったことにしない」ことが大事だなぁと。最近つくづくそう思うのです。そして、それをどうおさめるのがいいのか、自分なりの対処法が見つかるといいなと思います。
自分の負をなかったことにできるほど、私は器用ではないので、ずーんと考え込むこともしばしば。 でもその時にぐーっと自分と付き合うと、いつか抜けるのです。 その時には少しだけれど確実に、自分が何かをつかんでいる気がします。