阪神淡路大震災から、25年目を迎えたのですね。あちこちで、取り上げられています。
多くの災害に見舞われた平成、その最初とも言うべき震災が、阪神淡路。とてつもなくつらく、悲しい・・・たくさんの人の思いを風化させぬように。
以前、ちょうどこの時期の新聞で読んだ記事で、忘れられないものがあります。
阪神淡路大震災で、同じ部屋で寝ていた妹さんを亡くされた方の言葉でした。
「おやすみと言った家族に、おはようと言えるとは限らない。」
平穏に暮らせることは『奇跡』なのだと。
深い悲しみと共に、それでも前を向いて生きるしなやかさを感じました。
新聞のその部分だけ、その言葉だけが、まったく別のもののように迫ってくるように見えたのです。
平穏と奇跡とは、相反するものと思ってしまう・・・
でも、平穏こそが奇跡と思えるって、すごいと思います。
つらすぎる現実の中に、希望を見出す力。
人の力の尊さを感じ、そこに到底およばない自分の未熟さを感じます。
改めて、震災によってぬぐえぬ悲しみを背負われたすべての方々のために、御祈りしたいと思います。