「人生で、あと何回これができる?」
そう自問するようになってから、最初で最後かもしれないと思うと、何をやっても楽しくなった。
…そう文章で語る大江千里さん。 かつて、シンガーソングライターの肩書を持っておられたけれども、今ではジャズピアニスト。50歳を前にしてニューヨークへ。音大でジャズピアノを専攻し…今に至るそうです。
一念発起の末、第2の職業を生きているのだと綴られていました。
世界共通の難題、コロナウィルス。 ステイホームの日々を「淡々とした毎日の繰り返しのようでいて、一日一日は決して同じではない。」そう気づいた、と。
冒頭の文章と言い、なんともまっすぐで、しなやかな感性をいいなぁと思いました。…以前の私だったら、字面だけ目で追って、読み流していたと思います。 鬱陶しさに近い感情を持ったのでは、と思います。
でも今は、すごくいいなぁ、と思います。私もそんなふうに感じたい。そこまでは、今はまだ思えないけれども。
あと何回、これができる?同じ日は一日としてない。
…そんなふうに「今」をかけがえのないものとして感じられたなら、間違いなく幸せだし。毎日がキラキラしていますよね。きっと。
私はもっと手前のところ。どうかすると、すぐに当たり前に思うし、幸せ感がぼやけてしまう。だからこそ、あぁ~…嬉しい、美味しい、楽しい、これが好き…という、ささやかだけれども本当の喜びを味わいたいです。
例えば…今日は寒かった上に、タイミングを逃して帰宅後に冷えてしまいました。冷え切った身体が湯船につかったその瞬間、「あぁぁ~あったか~い!幸せ!」と思えました。冬もいい、かな?