金子みすゞさんの詩です。
『星とたんぽぽ』
青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきにだァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
昼間の星、地中にある冬のたんぽぽの根。
「見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。」
見えぬけれどもある、っていうところがいいなと思います。
例えば、人の気持ちも、目には見えない。
見えないからと考えないでいてしまっては、何もなりません。
考えても正解はわからないのですが、見えないものにも「心を寄せて」
みようとすることが大切なんですよね。
人の気持ちもですが、自分の本当の気持ちも実は、
見えていなかったりして・・・。
「ほんとうに大切なものは目に見えない」とは星の王子さまのセリフですが、
「目には見えないものを、いかに感じようとするか」が大事だなぁと思います。
想像する力、思いを寄せる力。
一方的に考えてばかりで煮詰まったら、直接、話すことも大切。