「アトピッ子地球の子ネットワーク」代表である、赤城智美さん。
アトピー性皮膚炎を引き起こすきっかけの1つである、食物アレルギー。それと闘いながら生きる人たちの声を、聞き続けていると。
その声の中には、重篤な症状が心配されるからと幼稚園の入園を拒否されたり、楽しみにしていた修学旅行の際、担任から参加辞退を進められたり。日常のひとコマでも、入店したレストランで食べられるメニューを聞いてみると「できれば当店で食事をしないでもらいたい」と言われたり…。そうやって尊厳を傷つけられ、理不尽な経験を積み重ねてしまう経験を持つ人たちが「社会を信用していない」と感じる時があると。
…ドキッとしました。
理不尽な思いから、何かを信じられなくなるなんて。漠然と社会を信じられなくなるなんて。
その感覚、私にはありません。
そう気づいてまず思ったことは「こんなことでいいのか」と、罪悪感に近い気持ちでした。
社会に対して声をあげる人たちがいて、その当事者に加わらないまでも、そこを後押しすることは自分にもできるのかもしれない。
・・・まとまらない答えを考えていたら。
先日、北朝鮮による拉致被害者である横田めぐみさんのお父様が亡くなられ、双子の弟さんが「横田家の拉致問題と考えないでほしい」と訴えておられましたが。そのことを思い出しました。