昨日ブログに書いた、あまんきみこさんが、女学校時代に担任の先生から教わって衝撃を受けた詩が、ウィリアム・ブレイクのものだとか。
一粒の砂に世界を見、/一輪の野の花に天国を見る。/掌(たなごころ)のうちに無限を捉え、/一瞬の中に永遠を知る。
代表作である『無垢の予兆』の冒頭です。
あまんさんのコラムによると、ある時、教室に入ってくるなり、先生がこの詩を黒板に書いた。敗戦後の混乱のさなかだった時代に。「言葉の持つ力を感じた」とあまんさんは書いておられます。
感性がむき出しになるほどに、強く感じるところがあったのでしょう。
私は最初に読んだ時、こういう感覚がわかる時があるなと。そういう感覚になれる時って、自分にものすごく力を感じられる時だなぁと思ったのです。
ブレイクが伝えたかったことはきっと、小さなものの中に広がる大きな世界…。こういうことを感じられる感覚を、忘れないようにしよう。