ニュースを見て胸がしめつけられるほど、残酷な虐待のニュースが、昨夜から報道されています。
どんなに望んでも子どもを授からない人がいる一方で、なくならない虐待のニュース。なんとも言えない理不尽さを感じます。
話は少し変わりますが、「子どもの人権」という分野で世界を引っ張っておられる、弁護士の大谷美紀子さん。国連「子どもの権利委員会」委員長に、日本人で初めて就任されました。弱い立場の子どもや女性の権利を守ることに力を注いでおられます。
コロナ禍でますます深刻になる、子どもをめぐる状況。休校やロックダウンにより、大人たちのストレスが立場の弱い子どもたちに向かう…日本でもメンタルヘルスの問題はもちろんありますが、途上国ともなると、児童婚や児童兵士が増える事態となっているのです。
世界の実情に目配りしつつ、すべての子どもが幸せに暮らすために、条約をもとに審査して、足りない場合には勧告を出す。どんな様子なのか想像がつきませんが、簡単に解決できない問題ばかりではないでしょうか。
コロナ禍で委員会がオンライン開催となり、これがまた大変なのだとか。ある国では日に何時間も停電になったり、各国同士の時差もある。その中を「委員長になりたくて立候補しました」というのですから、すごい情熱だなぁと感じました。
そんな大谷さんが心に留めている言葉が、英語の「articulate」。
⇒「明確にする、明らかにする」という意味です。
相手に対して明確に。子供たちの最善のために。やりたいと前向きな気持ちで、手をあげる。コロナ禍で大変だからこそ、やる。
本来、引っ込み事案でめげそうにもなるのだそうです。だからこそ、「自分との闘いだと覚悟する」。…こういう、その人の弱さをさらけ出してもらうと、ぐっと引き込まれます。
すごい人だからやれるのではなくて、やろうとするからすごいのだな。力強さを感じました。