久しぶりに、陶芸の展覧会に行きました。
天音展。銀座の月光荘にて、13日~19日まで行われています。
展覧会も久々なら、銀座に行くこと自体も一体いつ以来やら。確実にコロナの前なので、もう2年以上? あたりをキョロキョロしながら歩く道のりは、なんとも心細くて、妙に人恋しくなってしまいました(笑)。
なんとかたどり着いた天音展では、湖のような深みのあるブルーが印象的な器が代表作。それを生み出した作家の山口智子さん自ら、出迎えて下さいました。
会場によっては、会場付きのスタッフが手伝い、作家の方は不在でもいいという場所もあるそうですが、月光荘は作家さん自らが会期中、必ずその場にいることが条件なのだとか。作家さん自身に会えると知って、飛び込みで見に来られるお客様も多いのだそうです。本人に会って直接、話ができるなんて、いいですよね!
実は私は山口さんのお母様を存じ上げており、そのご縁でお伺いした展覧会でした。お母様のTさんにお目にかかったのは、2年半も前のこと。その後ご病気をされ、一時は体調が思わしくなく、電話もままならないほど。それがとてもお元気になられたので、今日の再会が叶ったのでした。
山口さんにお話を伺うと、陶芸を始めて気が付けば30年弱。うわ~そんなに?!「気が付いたらそうだった」と。それだけ夢中になって続けられるって、素晴らしいですよね。
私は陶芸のことはわかりませんが、色を生み出す工程ひとつが奥深いことで、山口さんの代表作である湖の色のような深みあるブルーが出せた時、師匠から持ちかえっていいと言われたのだとか。
巨大なすり鉢のような入れ物に入れた「色」を、乾かすと粉上になるので、それを瓶につめて持ち帰り、水を足しながら使うのだそうです。
陶芸の世界をちょっとのぞくことができて、久々にしかも実際に会ってお話することもできて、大満足でした。