ペスタロッチとは、スイスの教育家。 私は知りませんでしたが、大学で教職課程を学ぶと必ず触れる人物だとか。
私は今、女性・子ども・幸せ…といったことがキーワードなので、それに関連してヒットした記事でした。
そのペスタロッチに関するエピソードです。 その昔、スイスの貧しい村で、遊ぶ子どもたちを見つめる老人がいました。(これがペスタロッチです) 彼は微笑みながら、時々しゃがんで何かを拾っていました。その光景が毎日、続くので、彼を怪しんだ警察官が尋ねました。 「失礼ですが、何を拾っているのか、見せてもらえますか?」と。 警察官がおもむろに、そのポケットに手をつっこむと…。そこにはガラスの破片や錆びた釘などが、ぎっしりと入っていたそうです。 なぜなら、その村の子どもたちは裸足だった、と。
子どもを無条件に愛し、そのまなざしを通して、現代の小学校教育の原点を築いたのが、ペスタロッチです。
個人的に、息子が小学校を卒業し、中学生になった今年。関わりがなくなってしまった小学校ですが、コロナになって、マスク生活が小学生にかなりのダメージを与えていると聞きました。
お友達も先生も、表情がわからない。 もっと言うと、顔をちゃんと知らない。 給食を無言で食べなくてはならないし、遊ぶのも気を付けながらだし、学校が楽しくない。
…こんな児童ばかりではないでしょうが、決して少なくない声が「学校に行きたくない」と。 先生たち、親御さんたち、悩んでいる方が、どれほどいることでしょう。
元気に学校に行ってくれることは、決して当たり前ではない。これは私も、子どもたちの小学校生活を通して、見聞きして、感じたことです。
ペスタロッチが拾ってくれた…今の子どもたちにとっての「ガラスの破片やさびた釘」とは何だろう?と、考えさせられます。