舞台プロデューサーの吉井久美子さん。「ブロードウェーで生きる」という題のコラムを読みました。
米ブロードウェーで、30以上の演劇作品をプロデュースされてきたという、華やかな経歴をお持ちです。でも、子供の頃からミュージカルが好きだったけれど、将来それを職業にするとは考えていなかったそうです。法律事務所や投資銀行で働いた時期もあり、「私が歩んだ道は最短距離とは言えません」と断言されていることが印象的でした。。
プロダクションで電話番をするという、とても小さなことからブロードウェーとの関わりが始まり、今に至る…。そんな吉井さんの言葉に、はっと考えさせられました。
「最近は若いうちに活躍していないとだめなのではないか、と焦る人が多いように感じます。」
というもの。本当にそう思います。今、あらゆることがどんどん低年齢化していて、それは素晴らしい一面もありますが、そこに乗り遅れたらもう手遅れ、と思って自信を失ってしまうような風潮を感じます。それは全く、そうではないと思うのです。
吉井さんも
「回り道と思うことも、必ずどこかで生きて、学んでよかったと思える日が来ます。
つまりそれは回り道ではないので、悩む必要はないというのが私のモットー」と書いておられます。
どの仕事もそうですが、明確な道筋が見えていても、いなくても、なりたいと思う人は苦しんだり、悩んだり…の連続だと思います。
でもそうやってもがいていく先に、道はちゃんとつながっている。
20代の人に、あの頃の自分にも!伝えたいです。