ユニークなタイトル、歌手の財津和夫さんのエッセイです。
現在75歳。老境に達したと自称する今。
「歌詞は聴く人を想像して書くけれど、文章は鏡の中の自分に向かって書く感じ」なのだそうです。
この細やかな感性があるからこそ、音色や歌詞を生み出せるのですね。
いいなと思ったのは「簡明で短い文章を意識している」ということ。
「スタッカート気味が読みやすいと思っている。読んだら笑ってすぐに忘れられるような文章を書きたい」と。
私だったら、心に響いてずっと残るようなものが書きたい!などと、たいそう欲深い思いを抱いてしまいそうなので、すごくいいなぁと思ったのでした。